個人向けものづくりの現場は今、大きく変化しています。かさばる据置型から、スピーディに持ち運べるハイテク小型マシンへ。BIKMAN TECHでは、副業やハンドメイド作家が増える中、「早く・安全に・多用途に使える」道具へのニーズが高まっているのを実感しています。そこで登場したのが、人気機種F1の進化版であるxTool F2。このモデルは、「ポータブル彫刻」と「本格的な少量生産」を両立できる製品として注目されています。ガルバノ方式の筐体に15Wダイオードレーザーと5W赤外線レーザーを搭載し、デスクトップ並みの切断力と、業務用マーカー顔負けの高速加工を目指した意欲作です。本当に“両取り”できるのか?スペックと使い勝手を徹底検証し、あなたのクリエイティブビジネスに最適な一台かを見極めます。
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1. デザインと筐体品質
xTool F2を開封して最初に感じるのは「従来のレーザー加工機と全く違う」ルックスです。前モデルゆずりの“シューズボックス形状”を引き継ぎつつ、非常に高密度な直方体ボディ。約4.6kg(10.1ポンド)で、天面の頑丈な取手により片手で持ち運びOK。クラフトマーケットやポップアップイベントなど、機動力を重視するクリエイターにとって大きな革新です。
フレームは重厚なダイキャストを採用し、高速動作時もしっかり安定。特筆すべきは、スライド式フィルタシールドを備えた完全密閉構造。これによりClass 1レーザー安全基準を満たし、フタを閉じれば保護メガネ不要で作業可能。教室やイベント会場など、一般開放の空間で作業したい方にとって、同クラスのオープンフレーム機種と比べ大きな安心感があります。煙や臭気もシャーシ内でしっかり集じんできます。
2. デュアルレーザーユニットの実力
xTool F2最大の強みは、2種のレーザーによる“ハイブリッド光学コア”。同じレンズで異なる素材加工に切替でき、ヘッド交換は一切不要です。
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15Wブルーダイオード(450nm): 木材・革・アクリルなど有機素材の切断や彫刻の主役。入門機に多い10Wと比べ、パワーの差は歴然。厚みのあるウッドパネルや革細工、黒アクリルもスピーディにカットできます。
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5W赤外線レーザー(1064nm): 透明樹脂は素通りしますが、金属や不透明樹脂を効率的に彫刻。旧世代機の2W版と比べて非線形的にパワフルで、表面の“マーキング”にとどまらず、金属へしっかり深さのある彫り込みが可能。プラスチックへも濃淡ハッキリの高精度印字ができ、溶け・変形を防げます。
3. 速度とパフォーマンス
xTool F2の真骨頂は、その圧倒的なスピード。一般的なガントリー式はヘッドを移動させますが、F2は高速ガルバノミラー方式を採用。ミラーがレーザー光を反射して、最大6,000mm/sという驚異の刻印速度を実現。従来10分かかっていた複雑なデザインも、F2なら1分足らずで仕上がるケースも珍しくありません。
ただし物理的な制約はあります。中央からミラーで照射するため、115mm×115mmの加工エリアの端ではレーザーが斜めに当たり、厚みのある素材(例:5mmの木)を切るとごくわずかに断面が斜めに。これはガルバノ方式ならではの特性で、ピタリ垂直カットが必須の場合はガントリー式の方が適します。
4. カメラ&スマート機能
F2で大きく進化したのが5000万画素のカメラ内蔵。レーザー加工で面倒な位置合わせも、超高解像度のライブ映像で作業画面を俯瞰し、ドラッグ&ドロップで好きな場所にデザイン配置が可能です。
また、このカメラは「スマートバッチ」機能を実現。コースターやキーホルダーなどをランダムに並べても、AIが自動で形状を認識し、それぞれに個別デザインを一括配置。さらに自動フォーカス機構(ビジュアル&機械センサー両用)と連動し、最適な高さ設定も自動化。大量加工・反復作業時の効率が飛躍的に高まります。
5. ソフトウェア環境
F2は独自のxTool Creative Space(XCS)で稼働。AI生成ツール「AImake」や最適設定を見つけやすい素材テスト機能も搭載し、ガルバノミラーやカメラとの複雑な連携もスムーズです。
注意点として、現状LightBurn(プロ御用達のサードパーティソフト)には対応していません。XCSは直感的で高機能ですが、普段LightBurnで全工程を組んでいる方には縛りと感じるかもしれません。「xToolエコシステム」中心にワークフローを構築できるかが、導入前の大切な検討点です。
6. アクセサリー&拡張性
コンパクトながら、F2は拡張性も充実。底面パネルが取り外し可能で、大きなテーブルや車のダッシュボード等に直接設置し加工も可能。円筒形素材にはRA2 Proロータリーアタッチメント対応で、タンブラーやマグカップ、指輪等のカスタム彫刻もできます。
生産用途で必須レベルのアクセサリーがスライド拡張ユニット。これを装着すると作業エリアが約115mm×400mmに拡張され、カメラ映像も自動で連結・全体表示に。長い名入れボールペンや大きめ案内板も、一気にバッチ加工できます。
7. 主な仕様一覧
xTool F2のスペック詳細はこちら。
| レーザー種別 |
15W ダイオード(450nm) + 5W IR(1064nm) |
| 最高速度 |
6,000 mm/s |
| 作業エリア |
115×115mm(拡張時115×400mm) |
| カメラ |
5000万画素・広角 |
| フォーカス |
ビジュアルオートフォーカス+手動デュアル赤色ポインタ |
| 接続方式 |
Wi-Fi・USB |
| 本体サイズ |
175×237×334mm |
| 本体重量 |
4.6kg(10.1ポンド) |
8. 活用事例(ユースケース)
xTool F2はどんな人に最適か?検証の結果、2つのシーンに特化しておすすめできます。まず一つは移動型の物販・実演販売。お客様の目の前で名入れカスタムやパーソナライズ加工を高速で実現し、“待ち時間マイナス体験”を提供。密閉型の安全設計なので、観覧者に保護メガネを強いる必要がないのも安心です。
もう一つはスモールワークショップでの試作・小ロット量産。大判CO2レーザーには劣りますが、ツール刻印やレザーパッチ、ジュエリーのマークなどはF2に任せることで、大きな機械の手間を大幅減。ウッドと金属を即座に切替できる点も、多様な素材を扱う事業者にとって大きな利点です。
9. メリット・デメリット総まとめ
メリット:
- 最大6,000mm/sの驚異的な加工速度で生産性大幅アップ
- 木材・革・アクリル・金属・樹脂まで一台で対応
- 5000万画素カメラ&スマートバッチ機能で大量処理も簡単
- 完全密閉Class 1設計で家庭・イベント会場でも安全
- 丈夫な取手×コンパクト形状で圧倒的ポータビリティ
デメリット:
- 標準作業エリア(115mm正方形)はスライド拡張無しだとやや小さめ
- LightBurn非対応。xTool Creative Space専用環境のみ
- ガルバノ方式特有の厚物カット周縁部での傾斜断面
- クリア/ブルーアクリルのカット不可(ダイオード物理特性による)
10. xTool F2はあなたにピッタリ?総評
xTool F2は産業用マーキング技術をコンパクトかつ直感的なポータブル筐体として再定義した一台です。単なる加工機を超え、まさに「卓上マイクロ工場」。副業スタートやサービス出張を強化したい個人・法人にも、スピード・パワー・安全面のバランスは現行ジャンル最強クラス。
初期コストやソフト制限は要注意ですが、「閃き→完成品」までの時短効果は圧倒的。制作効率を爆速化したい方は、F2の導入価値は十分にあります。
レーザー加工素材や対応可否についてご質問があれば、ぜひコメントでお知らせください。また、BIKMAN TECHコミュニティであなたのF2作品もシェアしてみませんか?
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