2025年のテレビ市場は、「明るさ戦争」とアルファベット略語が飛び交う激戦の時代。どれを信じて選べば良いのか、迷う方も多いでしょう。BIKMAN TECHでは、そんな混迷を極める環境で、ソニーの最新セミフラッグシップ「BRAVIA 8 II」(「ブラビア 8 M2」「Mk II」とも呼ばれる)を徹底分析。本モデルは、従来の8シリーズの名前を持ちながらも、中身は全くの別物。ハードウェアが根本から刷新され、ミドル帯の手頃さと、マスターモニター級の映像美が共存しています。映画・アニメ好きのシネフィルの方も、PlayStation 5で最高のゲーム体験を求める方も、気になる10の疑問にプロ視点でお答えします。
自宅リビングに最先端のQD-OLEDが必要か? ここで判断してください。
お得な情報をチェック
1. BRAVIA 8とBRAVIA 8 IIの本当の違いは?
型番が似ていて非常に紛らわしいですが、ハードウェアは全くの別物です。標準のBRAVIA 8は従来通りWOLED(ホワイトOLED)パネルを採用。高輝度時に白色サブピクセルを加え明るさを稼ぎますが、カラーが淡くなるのが弱点。その点、BRAVIA 8 IIは最先端のQD-OLED(量子ドットOLED)パネルを搭載。高輝度化しつつ、色の鮮やかさをしっかり保持。ソニー公式によれば最大50%明るく、ハイライトでも彩度が落ちません。実質「A95Lマスターシリーズ」の後継種であり、8シリーズの単なるマイナーチェンジではありません。
2. BRAVIA 8 IIのパネルはサムスン製QD-OLEDですか?
はい、BRAVIA 8 IIはサムスンディスプレイの第2世代または第3世代QD-OLEDパネルを採用しています。従来のOLEDはカラーフィルター式ですが、QD-OLEDは青色OLEDに量子ドット層を重ね、光を純粋な赤・緑・青へ変換。「純RGB」の加法混色を実現し、白色サブピクセルは使いません。その結果、色域は業界トップクラスのRec.2020比90.55%まで拡大。ネオンサインやレーザーエフェクトの色鮮やかさが際立ちます。
3. 輝度性能はLG G5やサムスンS95Fと比較して?
BRAVIA 8 IIはソニー史上最大の進化ですが、スペック上で「明るさだけ」ではLG G5やS95Fには及びません。独立計測ではHDRピーク輝度が1,439〜1,633ニト(10%ウィンドウ)で、LG G5やS95Fの2,000ニト超には届いていません。しかし、ただの数字だけでは体感は語れません。ソニー独自の認知特性プロセッサーXRはトーンマッピングが精密で、実際の映像ではハイライト部分が他社より立体的かつ鮮明。特に暗い部屋では十分な輝度。全画面時は約250ニトとなります。
4. PS5用テレビとして最高なのはBRAVIA 8 II?
PlayStation 5愛用者にはまさに理想のテレビです。「Perfect for PlayStation 5」ロゴを取得し、オートHDRトーンマッピングで、PS5と連携し自動でHDR最適化(例:1,500ニトで最適マッピング)、オートジャンルピクチャーモードで低遅延ゲーム/高画質シネマを自動切替。最大リフレッシュは120Hz(PC重視モデルの144Hzより下)、ただしソニー機器との連携は極めてスムーズです。
5. HDMI 2.1端子の接続制限は?
複数ゲーム機利用者にとって最重要。BRAVIA 8 IIはHDMI端子が4つですが、フル帯域HDMI 2.1対応は2端子のみ(4K 120Hz対応)。そのうち1つ(HDMI 3)はeARC(オーディオリターン)と兼用。サウンドバーやAVアンプを繋ぐと、PS5やXbox Series X用のポートが1つしか空きません。複数の最新ゲーム機を運用する場合はHDMI 2.1スイッチなどが必須になります。
6. 「ワンスレート」デザインはサウンドバー設置に影響する?
ソニー独自のミニマル志向デザインですが、テレビ台選びには要注意。「One Slate(ワンスレート)」設計で超薄ベゼル&アルミ脚を採用。脚の配置は2パターン:低めの標準と、76mm(約3インチ)持ち上げてサウンドバー下設置用。なお、スタンド幅が広く(65型で約1,442mm(56.7インチ))、ワイドなテレビ台・ラックが必要です。
7. 音質は本当に優れている?
ソニーが誇る独自のアコースティック サーフェス オーディオプラス(Acoustic Surface Audio+)を引き続き採用。画面背面の振動子がガラス自体を振動させスピーカー化。実際に「俳優の口元」から音が届く感覚です。新搭載のボイスズーム3はAIで声と効果音を分離、セリフが格段に聞きやすく。対応サウンドシステムと組み合わせれば、テレビが専用センタースピーカーにもなります(S-Center入力対応)。
8. Dolby Vision・IMAX Enhanced対応は?
ここはサムスンとの差別化ポイント。BRAVIA 8 IIはプレミアムHDR規格のDolby Visionに正式対応し、NetflixやDisney+、4Kブルーレイでも最高画質を堪能。さらにIMAX Enhanced、Sony Pictures Coreキャリブレーションモードも備え、監督本来の意図通りに鑑賞可能。サムスンはDolby Vision非対応で、HDR10+を採用していますが対応コンテンツ数は限定的です。
9. バックライト付きリモコンは同梱?
多くのハイエンドTVファンが気にするポイントです。BRAVIA 8 IIは標準でエコリモコン(RMF-TX820U)を同梱。再生プラスチック製で使い勝手は良いものの、バックライト非搭載。シアタールームなど暗所では使いにくいのが難点。もしバックライト付上位リモコン(RMF-TX920U)を希望なら別売で購入が必要です(マスターシリーズ同梱品)。
10. 画面の映り込み・明るい部屋での見え方は?
QD-OLEDはセミグロス仕上げで映り込みを抑制。ただし特殊な偏光板はなく、周囲が非常に明るいと量子ドットが興奮、黒が微妙に紫・グレーがかって見える場合もあります。普段使いでは目立ちませんが、BRAVIA 8 IIが最も真価を発揮するのは暗めの部屋。無限のコントラスト&漆黒の黒をノイズなく楽しめます。
BIKMAN TECHの総評
BRAVIA 8 IIは映像美を極めた一台です。カタログ値での最高輝度・リフレッシュレートでは他社に譲る部分もありますが、映画/アニメ・映像本来の美しさを追求するなら現時点で最高クラス。映画好き・シングルコンソールのゲーマーの方にぜひおすすめ。HDMI端子やリモコン仕様に妥協できれば、家庭用ディスプレイとして随一の正確さを誇ります。
ホームシアターの次の一歩にいかがでしょうか?
BRAVIA 8 IIの最新価格情報・キャンペーンはこちらからご確認ください。
BIKMAN TECHでは皆さまのご意見・感想をコメント欄でお待ちしています。「色再現性重視」の価値をどう考えますか?
お得な情報をチェック